エピドラスコピー
エピドラスコピーあるいは、エピドロースコピーというふうによばれる手術の方法ですが、通常の治療法、例えば薬物療法とか、神経ブロックに抵抗性を示す、慢性の腰下肢痛を有する患者におこなう硬膜外内視鏡下手術です。
内視鏡による脊柱管内の観察は1930年代はじめておこなわれているようです。その後、1995年にアメリカで硬膜外内視鏡が慢性腰下肢痛の治療に応用されています。以来、アメリカ、イギリス、オーストラリア、韓国などで、腰下肢痛の治療に盛んに用いられている手術の方法です。日本に於も、椎間板ヘルニア腰部脊柱管狭窄症、ヘールドバックサージャリーシンドロームこれは腰椎の手術を受けたにもかかわらず、腰痛や下肢痛が持続してしまった状態のことを言います。
エピドラスコピーの目的は、硬膜外腔の肉眼的観察、目的部位への確実な薬液の投与、要するに、神経ブロックなどでは、ブラインドで手技を行うことが多いので、内視鏡下で確認しながらやることで正確に薬液を目的の部位へ到達させると、3つ目は、硬膜外腔の洗浄による疼痛物質の希釈、あるいは除去、そして四つ目、癒着剥離による疼痛の改善、よくいわれるのは、硬膜と、椎弓の間に癒着が起きている、ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症の炎症で癒着が起きているそれが痛みの慢性化につながっているということがあるので、その癒着を剥離し疼痛の改善を図る。5つ目としては、術後の硬膜外ブロックの有効性の増大などが上げられます。要するに、硬膜外ブロックをしたとしても、硬膜外腔に癒着がある場合には、薬が入りにくいということがありますので、その薬が入りやすくするために行うということです。
患者を腹臥位として、仙骨裂孔より挿入されたガイドカテーテルの中の、ファイバースコープによって硬膜外腔を観察しながらカテーテルによる癒着薄利と、生理的食塩水による炎症性物質の除去を行います。充分に癒着薄利と発痛物質の除去が終了したところで、造影を行い手術捜査前の造影と所見を比較して、硬膜外腔の広がりを確認します。局麻薬と副腎皮質ホルモンを注入してカテーテルを抜去し皮膚を一針分縫合して手術を終了します。
適応症としては保存療法に反応しない慢性腰下肢痛、神経根障害を伴う腰下肢痛、手術の後遺症が適応となります。あるいは、MRI画像にとぼしいけれども非常に強い疼痛を訴えるような症状の場合診断の意味も含めて、内視鏡下で硬膜外腔を観察し、必要であればそこで癒着を剥がすとか、そういった形で用いられる場合もあります。
このエピドラスコピーですが、高度先進医療という形で、数ヶ所の大学病院のみで行われている手術の方法です。
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