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2008年7月11日 (金)

CRPS

反射性交感神経萎縮症(RSD)とカウザルギーと呼ばれていたものの総称です。
CRPSは現在二つのタイプに分類されており、軟部組織や骨損傷後に生じる慢性疼痛の状態をCRPSタイプ1(反射性交感神経ジストロフィー)といい、神経損傷後に生じるものをCRPSタイプ2(カウザルギー)と呼んでいます。
痛みの原因や器質的な原因の見出されない症例の中には、こういった疾患が隠れている場合がありますので注意が必要です。
これらの臨床症状ですが、タイプ1の特徴としては持続する痛み、浮腫、皮膚血流障害、発簡の異常などで、交感神経が関与されていると考えられています。
初期には、浮腫が著しく皮膚温は上昇し、発汗量は低下し、数ヶ月の経過で筋肉や皮膚などの萎縮が強くなり逆に皮膚温が低下し、発汗が亢進してくる例が多くあります。
また、外傷の原因としては、橈骨遠位端骨折や踵骨骨折などの頻度が高いという報告があります。
タイプ2は、末梢神経の障害に続いて起こる持続性の痛みで、アルジニアまたは疼痛過敏を生じるのが特徴です。
その他の症状に関してはタイプ1と類似していますが、タイプ1と比べて疼痛が多い症例が多いようです。
原因としては、帯状疱疹、外傷や手術などによる神経損傷がきっかけとなり発症する例が多いようです。
次に治療法ですが、一般的には運動療法や、温熱療法などの物理療法が基本となります。
しかし、痛みで運動療法が行えない場合には、神経ブロック療法や薬物療法、レーザー療法、TENS等で鎮痛を行います。
神経ブロックは疼痛がみられる分節の交感神経ブロックや感覚神経ブロックを行うのが一般的です。
薬物療法は、ドラッグチャレンジテストを行い、使用薬物を決定することが多いです。
そして、鍼治療がどのような部位に関われるということですが、低周波鍼通電では、症状のみられる部位、例えば、浮腫や皮膚温の低下が見られる部位に反応点パルスを疼痛のみられる領域を支配している感覚神経に対しては、神経パルスを行ったりします。
この場合の周波数の選択ですが、交感神経の異常興奮がCRPSの病態と考え、通常は1ヘルツ通電を行います。
しかし、TENSのように50~100ヘルツ高頻度刺激を行ったほうが鎮痛効果がえられることがあります。
また、実際にCRPSに対する電気刺激療法では、高い周波数の刺激を行ったほうが効果があるという報告もあります。
CRPSに対して鍼治療が必ずしも効果的であるとは限らず、有効率は5割を切る低い治療成績です。
しかし、他の治療方法で効果が上がらず依頼された症例が多くいる中で鎮痛効果がある例があるということは少なくとも有用性はあるということです。

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