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2014年7月10日 (木)

脱毛症の鍼灸治療( 続)

前に述べたしん三針の補助穴として大星穴(上星穴と神庭穴の間:皮脂の多い人に用いる)、第六頸椎の下際(頭部にかゆみのある人に用いる)、脳戸の下5mm(一年以上治療を行って効果のない場合に用いる)などを適宜加える。
しん三針の治療法を解説するとすれば局所治療と経絡ゆを巧く組み合わせた治療法であるといえる。頸部の健脳穴は頸部の緊張を緩めるとともに頭部循環改善の要としてのポイントでもある。と同時に胆経上に存在することから胆経の効果が期待できる。また、防老穴も同様で局所の循環改善と同時に督脈上に存在することから督脈の効果が期待できる。
えん三針の脱毛治療で忘れてはならないことはしん氏の「五つの誓い」がある。五つの誓いとは①シャンプーはぬるめの湯で②規則正しい生活をする、③刺激的な食物はさける(唐辛子など)、④度数の高いアルコールは飲まない、⑤怒ったりいらだったりしないといった生活の養生訓である。これらのことを守るよう患者指導することが「しん三針」の治療効果を高める。

日本文献からみた脱毛症の鍼灸治療
円形脱毛症あるいは脱毛症にかんする論文は非常に少なく三編のみであった。これらの論文を要約し、それぞれの特徴について解説する。

出端昭夫:「円形脱毛症の治療」、日鍼灸誌
円形脱毛症患者22例(初診時の円形脱毛症患者の内容は全頭型6例、ほぼ全頭型8例、部分脱毛8例で、その中で全身脱毛10例、頭髪脱毛12例)を対象に鍼灸治療を行ったところ良好および治癒が8例、普遍2例、脱落4例、現在治療中で成績不明8例であった。なお、鍼灸治療で良好および治癒と判定された症例がどのタイプの患者なのかについては記載がない。また、良好の判定基準も記載がない。
出端の治療方法は督脈上の圧痛点を治療点とするところに特徴がある。圧痛は第七頸椎きょく突起下(大椎穴)から第十胸椎きょく突起下までに多く出現するとし、圧痛を示した部位を治療点にして置針15〜20分間行っている。ときには半米粒大の灸を3〜5壮行っている。もちろん脱毛部位には梅花鍼法(軽度の発赤が認められる程度)や糸状灸を行っている。灸は部分脱毛の場合は脱毛の最も著名な部位に一カ所糸状灸を2壮、全頭脱毛の場合は10箇所から20箇所をランダムにとり施灸している。(続く)

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