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カテゴリー「上肢」の25件の投稿

2011年12月 3日 (土)

合谷穴@続き

合谷L4は、深さ10mm深度では、撓骨神経が血管とともに縦横無尽に走行し、脂肪も多い。
合谷は古来から使用頻度の高い経穴です。
前にも述べた痛みや痺れの除去のほかに、筋肉が運動で酷使されたあとにアイシングの後に5 10mm程度の浅刺をしておきますと遅発性筋痛が緩和されることが多いです。
20mm程度では、第一背側骨間筋内に針が到達しますので、受療者は、うずくような鈍い感覚の痛み(いわゆる響き)を訴えることが多い。
治療効果の観点から経絡に沿って響きを起こしたりするのが通常ですが、安全性の観点から20mm深度の刺鍼までが良く、回旋術等を用いて響きを起こすと良い。
お灸の場合低刺激でも効果をえることができやすいので、自家施術ができます。
30mm深度には母指内転筋があり、二頭筋で横頭と斜頭があります。
この深さは人によっては掌側に貫通してしまう危険深度です。
片麻痺の運動機能訓練等様々なところで、パルス鍼が用いられていますが20mm程度より深く入らないようにセットします。

合谷穴(ゴウコクケツ)

合谷は上肢にある経穴(ケイケツ)です。
手の陽明大腸経の原穴とされ、大腸および大腸経の病症に対して古くから著効を示す経穴(ケイケツ)とされてきました。
上肢、手、手関節、前腕、肘関節、上腕、肩関節の痛みや痺れ、運動障害等に頻用されます。
手の陽明大腸経は、顔面部まで走行し、足の陽明胃経に接続することから、顔面部の症状、頭痛、顔面痛、顔面麻痺、鼻閉、鼻汁、耳鳴り、難聴などや消火器症状、胃痛、嘔吐、食欲不振、便通異常などの治療等にも用いられます。
手の大陰肺経と表裏関係にありますので、呼吸器症状、無汗、多汗にも用いられます。
刺激の加え方によって効果がかわります。
合谷の支配神経は皮枝が撓骨神経で筋枝は尺骨神経になります。
合谷直下の筋である第一背側骨間筋や母指内転筋は尺骨神経支配です。
…と、ここまで(苦笑)
時々、携帯がフリーズすることがありますので(笑)

2010年7月 7日 (水)

手三里

曲池の下方2寸。
テニス肘に代表される上腕骨外側上果炎は、手関節背屈に負荷をかけて反復すると発症します。
スポーツ以外に、飲食業、主婦業で利き手ではないほうに起きることが多いです。
オーバーユースの治療原則は安静ですが、飲食業主婦業では、安静支持は非現実的ですので、毎日のケアが症状を緩和させます。
自宅での、自己施灸や円皮鍼の貼付がよい。

皮下2mmでは、筋膜下の長短橈側手根伸筋や、外側前腕皮神経が確認されます。
皮下5mmでは、長橈側手根伸筋内に針先が入ります。
筋内で鍼を操作すると、受領者はうずくような感覚を得ることがあります。
その内側には、短橈側手根伸筋があります。
皮膚の比較的浅い深度で、ピリと響く場合は、筋皮神経の末梢枝である外側前腕皮神経に当たった可能性があります。
5mm深度では、筋内の橈骨神経深枝がありますが運動神経で構成されています。
橈骨神経深枝を刺針したときには、前腕伸筋群に伸展運動が発生し細い鍼の場合切鍼の可能性があります。
前腕の伸筋群を支配する橈骨神経は、肘関節の遠位で浅枝と深枝に分枝します。
橈骨神経深枝は、後骨間神経とも呼ばれ運動神経です。
後骨間神経が、ローゼのアーケードでの絞扼やガングリオンや脂肪腫による圧迫で、皮膚の知覚障害を伴わない手指の伸展障害があらわれます。
原因不明の突発性後骨間神経麻痺の場合には、回復に6ヶ月以上かかるようです。
橈骨神経深枝と浅枝の分岐部に手の三里が位置しますので下垂手の治療部位に選ばれます。

片麻痺の症状改善のため筋肉の収縮改善と神経機能の賦活を狙い、鍼通電を行います。
橈骨神経深枝を直刺することは避けたく10mmまでが安全です。

2010年6月10日 (木)

曲池穴

曲池は、肘窩横紋上で上腕二頭筋腱外方の陥凹部と上腕骨外側上果を結ぶ線上の中点にあります。
手の陽明大腸系にあることから、経絡の走行部位の腕、肩、頚、顔面の痛みや運動障害に用いられることが多く、全身の風邪を駆除する穴とされ、かゆみ、皮膚疾患、のぼせ、耳鳴り、頭痛、充血、脳卒中後遺症などの治療穴としても多用されます。
五行穴の合土穴ですので、咳、嘔吐、胸脇苦満、のぼせ等の気逆症状や下痢便秘などの消化器症状に用いられることも多いです。
消化器症状の場合には、大腸の下合穴の上コキョとあわせて使用しても良いです。
現代の中国でも、肋間神経痛や、急性湿疹、高血圧などに曲池を用いて成果を挙げていると論文や書籍に書かれているそうです。
解剖学的には、上腕伸筋群の浅層筋が付着する上腕骨外側上果ですので前腕伸筋群に負荷のかかる作業やスポーツでは痛みや機能障害を起こします。
バックハンドテニス肘の場合、伸筋群にはラケットスイング時の求心性収縮に重ねてボールインパクト時の遠心性収縮も置きますので起始部に牽引力が加わり組織の損傷や炎症などが起きます。
従来は、上腕骨外側上果炎と捕らえていましたが、近年は、痛みや組織的異常が見られる部位は、外側上果から1~2センチ遠位部であることが多く、おもな所見は短橈側手根伸筋腱の炎症であるという理由から伸筋腱の障害とすべきという学者もいるようです。
深さ5mmでは、皮下脂肪層から前腕筋膜に至り長橈側手根伸筋と腕橈骨筋が存在します。
鍼灸施術しやすい部位ですが、骨折や軟骨離解などの障害も多いですので軟部組織損傷との鑑別は難しい。
肘部に激痛や叩打痛、熱感や腫脹が見られる場合には、まずは骨折を疑い鍼灸以前にRICE処置を優先して専門医に送るべきでしょう。
すでに、骨折の診断があり処置(固定)がされている場合は、治癒促進を目的として経絡の走行や神経支配を考慮して周辺または遠隔部に鍼灸施術を行います。
深さ10mm程度では、長短橈側手根伸筋は橈側側副動脈や橈側反回動脈によって決行を受けているが、ここでは橈側反回動脈と同盟静脈が筋内を走行しています。
この血管は、中側副動脈、上腕動脈の枝の上下尺側副動脈、尺側反回動脈、尺骨動脈からの反回骨間動脈などの肘関節周囲で複雑に吻合し肘関節動脈網を形成します。
神経や動脈への直接刺針は危険が高いです。
曲池は比較的鍼の感受性が高く響きやすいですので、刺針深度は10mm程度までとして、回旋やセンネン、周辺への複数刺針などで刺激量を調整することです。
また、円皮鍼等でもよい効果が得られます。
アスリートでは筋が発達していますので、深さ15mm程度でもよいが、切針防止のため鍼の太さは0.20mm以上が望ましいです。

2007年9月18日 (火)

リウマチ初期手関節付近

握力と活動性は相関する。
治療目的は握力の回復、そして手関節の固定と指の機能維持、関節面に滑液がまわりこめるようにする。炎症と痛みであまり動かなくなり二次的に軟部組織の緊張により更に関節の動きが悪くなるので予防する。
屈筋群が優位になり総指伸筋(起始は外側上顆、停止は四本の指に分かれて各指の中節骨と末節骨底)が早期から機能低下が起こりやすい。タオル等を握ると総指伸筋に圧痛がでてきやすい。3指4指を背屈すると緊張する筋です。握力と手関節の固定に必要な筋です。総指伸筋をまず治療します。
中手骨につく前に4本の指に分かれる前に手背に総指伸筋腱が指を伸ばした時にぴんとはります。接触散鍼で骨間筋部を治療します。また、前腕の三焦経を治療する。指の動き、手首の固定、痛み等がとれます。

2007年6月19日 (火)

レイノー現象の診察法

視診で皮膚の色調変化、指先の潰瘍形成の有無を確認、触診では皮膚の温度(レイノー現象では比較的この指一本この指だけというふうにおこることがありますので、その発症している指と他の指を比較して温度差をみる)動脈の左右差、爪圧迫テスト、皮膚温度をサーモグラフィーを用いて評価、皮膚血流量、脈波、深部温度計、病理組織的に形態を双眼実体顕微鏡というのを用いて爪根部の白い部分がありますが正常ですときれいなヘアピンループ状の密な形態を確認できますがレイノー現象を起こしている場合にはらせん状であったり出血をしていたり密度が粗であったり形態学的にも異常を確認する事ができます。それ以外に自律神経状態をみるとか負荷試験をするとか発汗試験をするとかレイノー日記を付けてもらうとかして薬物とか星状神経節ブロックの治療評価判定を用います。レイノーの末梢血管支配というのは交感神経支配ですので、頚部にある一番大きい星状神経節が上肢末梢血管を交感神経性に支配しているのでブロックして血管を開き指先の血流をよくしようと
いう方法がとられます。薬物療法では血管拡張剤や抗血小板剤などが使われます。

2007年6月15日 (金)

レイノー現象への鍼治療

血管支配交感神経の抑制および血管拡張ペプタイドの排出を目標に行う。2〜5指の骨間(中枢から末梢へ斜刺、合谷にも行う。)および手三里(総指伸筋に引っ掛けるように)に通電を行う。置鍼より効果は多いので様子をみて。

レイノー現象診断基準

アレンブラウンの基準とホワイトスミスウィックの基準というのが大きくあげられます。アレンブラウンの基準というのは原発性レイノーの基準ともいわれています。レイノー現象には原発性と続発性の2つのグループに分けられます。通常レイノー病というのは原発性のレイノー現象をいいますし、レイノー現象もしくはレイノー症状といった場合には続発性のレイノーをいいます。基礎疾患としてリウマチ膠原病(強皮症・全身性エリテマトーテス・多発性筋炎・皮膚筋炎・混合性結合組織病・関節リウマチ・シェーグレン症候群)そのほかにも閉塞性血管疾患、胸郭出口症候群、血液疾患、職業病、薬剤、化学物質、甲状腺機能低下症、突発性間質性肺炎などがあります。原発性のレイノーによくつかわれるアレンブラウンの基準では寒冷および精神的誘因によりレイノー現象の発現、レイノー現象が左右対称性が多いこと壊死がないとかまたは限局している。他の原因疾患がない。最低2年間続いているとこれらでアレンブラウンのレイノー現象の診断基準がみたされ
るといわれている。ホワイトスミスウィックの基準としてレイノー病は最小動脈の緊張性収縮によっておこる四肢末梢性血管障害のひとつである血管攣縮が間欠的寒冷刺激や情動変動によって引き起こされる。あるいは動脈末梢部で指間動脈の拍動は正常にあるといわれています。手足の対象部に発作的に蒼白チアノーゼをおこすこと、早期で合併症の無い場合には動脈液に病理学的変化を認めないこと、重傷例では足指先の乾性壊死をおこすことで、神経質な若年者に多く四肢に限局して著名な発汗があるということをみたす。

レイノー現象

いわゆる皮膚粘膜の症状として皮膚効果・潰瘍・紅斑・紫斑・結節・浮腫・色素沈着・粘膜びらん等の臨床症状のグループに含まれます。寒冷刺激や精神緊張等によって誘発される可逆的な血管攣縮による手指などによる皮膚色調変化のことをいいます。これはベットサイドでの視診触診等でも指先部の色調変化を観察し触ってみるのが大変重要な診察所見であります。触ってみてその指一本冷たいとか圧迫してみて血管の戻り具合をみる(爪圧迫テスト)。レイノー現象とは指先の痛み痺れ感冷感知覚の脱出締め付けられるような自覚症状があるといわれています。レイノー現象には発作期と非発作期があります。第一相は蒼白化現象がおこります。寒冷刺激精神緊張がおこりますと手指の小動脈のスパズムがおこり血流の途絶が起こり手指の色が蒼白となります。第二相は数分後酸素飽和度の低下によるチアノーゼとなり皮膚の色が暗紫赤色になります。第三相は一度収縮した血管が二次反応で開き血管の反応性拡張により充血をおこし色は赤色を呈します。

2006年10月27日 (金)

正中神経ブロック

肘関節部で正中神経の全領域をブロックする方法です。患者の体位は仰臥位とし肘関節を伸展、前腕回外位とします。上腕骨内側上顆と外側上顆とを結ぶ線上で上腕動脈の拍動を触れる点よりやや尺側を刺入点とします。この部位では正中神経が非常に浅い位置にあり痩せた人では容易に触知できます。皮膚面に垂直に刺入します。放散痛がえられたら薬液を注入します。また、正中神経ブロックではこの方法の他に手関節部、撓側手根屈筋腱と長掌筋腱との間でブロックする方法もあります。

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