フォト

ウェブ

無料ブログはココログ

カテゴリー「下肢」の74件の投稿

2009年12月 4日 (金)

大衝穴

肝経の原穴です。
足背は脂肪組織が少なく3㎜程度の深度で足背筋膜に達する。
短母指伸筋腱や深ヒ骨神経があり浅い刺鍼でも深ヒ骨神経に当たる可能性がある。
腰部脊柱管狭窄症や変形性腰椎症等による頑固な神経痛に対して大衝に施術すると脚のしびれや冷感が改善される場合がある。
その際の刺入深度は5㎜程度です。
1〜2番を使用し置鍼する。
温かくなるのが目安です。
筋や腱にアプローチする場合は5㎜程度で十分で10㎜程度では小動脈を損傷し出血リスクが高い。
足部の傷害で多いのは内反捻挫ですが内反捻挫を起こす際には足根骨および中足骨に捻転力が働き足根中足靭帯等が損傷することがある。
また、グラウンドに合わないスパイクシューズで長期間運動を続けると足根骨と中足骨との間で小さな傷害を起こすことがあります。
圧痛、熱感、中足骨運動強制痛等の所見で推察します。(画像にはでない)
大衝に施鍼と運動前のテーピングと運動後のアイシングを行うとよさそうです。

2009年11月13日 (金)

崑崙穴(こんろんけつ)

崑崙(こんろん)は、膀胱経の流中上に現れる症状に効果があるとされます。
頭痛、幻暈、項部の痛みこわばり、肩背部、肩甲間部のはりと痛み、腰殿部の痛み、下肢後側の痛みや引き連れ、踵の痛みなどです。
膀胱頚と腎経は表裏関係にあるため、泌尿器、生殖器系疾患や婦人科系疾患に用いられることがあります。
足関節内反捻挫では、前距腓靭帯が損傷されることが多く、この場合には、外果前下方に圧痛や腫脹皮膚溢血が認められます。
しかし、重症例では、踵腓靭帯や後距腓靭帯も損傷することがあり外果周囲に腫脹や圧痛皮下溢血がみられ崑崙まで達する。
足関節捻挫以外でも、足関節の屈曲回内回外反復運動によって下腿腓骨筋群とその足関節の支持構造である腓骨筋支帯との間で摩擦が生じ腱鞘炎のようになったりします。
この場合は、腓骨筋上の圧痛と崑崙~ボクシン付近に熱感や圧痛が認められることが多いようです。

崑崙には、腓腹神経、膝窩動脈末梢枝の腓骨動脈、後方にはアキレス腱が存在します。
5mm深度では、アキレス腱自体は確認できない。
外果線とアキレス腱との間には、皮下脂肪層が豊富であるため腓腹神経は志望に被覆されています。
前面に見られる腓骨動脈外果枝は、後脛骨動脈の最大分枝であり外果から足底外側部にいたります。
小伏在静脈は、下腿下半後面皮下を腓腹神経と平行して走行していることが多い。
骨や腱の間を埋めるように豊富な脂肪組織が存在し、足関節の運動および外界からの刺激からの緩衝機能を果たしています。
皮下を走行する神経や血管は、皮下脂肪組織内を走行しています。
足関節のみならず一般的に関節部は皮膚から皮下にある骨や腱靭帯までの距離が短く刺入時痛も起こりやすいので前揉捻、押し手、後揉捻を丁寧に行います。

10mm深度では、深度8mm程度で下腿筋膜に到達し、腓腹筋もヒラメ筋もアキレス腱となり、その周囲を腱鞘の代替構造であるパラテノンが覆い、その周囲を脂肪層が覆っています。
前面では、長短腓骨筋をまとめる上腓骨筋支帯があります。
腓腹神経は、仙骨神経叢由来の皮神経で腓腹筋両頭間で脛骨神経から分岐し下腿後面外側を走行します。
下腿筋膜を鍼が通過するときには、若干の筋膜性抵抗があります。

足関節は、皮膚直下に骨や腱等の構造物が存在するために、これらの異常を皮膚上から観察することは容易です。
皮下溢血や腫脹、発赤熱感、圧痛などは外傷性損傷を疑う典型的な所見です。
正常な関節部は、筋実質より体表温度が低いのが普通ですので、左右の同部位を比較して熱感腫脹を感じたら被施術者が痛みを訴えなくても予防的なアイシングや鍼施術を行ったほうが良いと思います。

15mm深度では、アキレス腱を覆う前面で長短腓骨筋腱をまとめる上腓骨筋支帯が確認できます。
下腿筋膜は、大腿筋膜に続いて下腿の筋群を覆い前面では足背筋膜に続き後面では一部肥厚し内側では屈筋支帯に外側では上腓骨筋支帯になって各々の筋をまとめています。
上腓骨筋支帯の深部に長短腓骨筋腱が腱鞘を伴って存在していていますので安易な深刺ははばかれます。

上腓骨筋支帯を切除し両腱を排除すると外果下の底部に付く3つの靭帯が存在します。
3つの靭帯の前距腓靭帯、後距腓靭帯、踵腓靭帯の前距腓靭帯は前方にあり通称ATFLと呼ばれ足関節外側部靭帯損傷の好発部位として知られています。
深度順では、下腿筋膜、上腓骨筋支帯、後距腓靭帯になります。

横足弓(足の横アーチ)を維持する構造物はさまざまあるが足根骨のアーチを維持する筋は長腓骨筋と後脛骨筋です。
長腓骨筋は、外果後方を走行した後足の外側縁から足底を横切って内側セツ状骨と第一中足骨に付着します。
斜め走行をしていて、横アーチの維持とあわせて縦アーチの支持にも関与しています。
ランニングなどで、長時間酷使すると長腓骨筋に疲労が蓄積し足底や崑崙や腓骨筋上に圧痛などが現れることがあります。

前内方に鍼を深刺すると距腿関節内刺針になりますので、刺針深度はせいぜい10mm程度です。
アキレス腱周囲炎、付着部炎などで、踵痛を訴える場合には、崑崙やタイケイから踵に向けて斜めに刺入する場合がありますが、このときも10~15mm程度が安全ではないかと思います。

2009年10月10日 (土)

委中穴(いちゅうけつ)

膝窩横紋中央にあり動脈拍動部にあります。
膝窩は仙骨神経叢由来の後大腿皮神経が分布し脛骨神経に支配される大腿二頭筋、半腱半幕様筋、ヒフク筋に囲まれます。
この神経への刺激は仙骨神経後根に入力されることから下肢の筋や骨盤内蔵器への反射性効果が期待できます。
膝窩に鍼灸やマッサージの施術をすると腰が軽くなり脚のむくみがとれたりします。
関節内刺針を避けるためには刺入深度や向きに注意します。
5㎜深度では皮下脂肪中に皮下表在静脈や皮神経が存在します。
膝関節が屈曲する時のクッションに豊富な脂肪組織があります。
その為皮神経や皮静脈は真皮を取り除いても直接確認できない。
神経は血管に並行して走行することが多いので、体表からすけてみえる皮静脈を避けて刺鍼する。
10㎜深度では、筋膜に到達します。
小伏在静脈があり、下腿から膝にかけて下肢静脈瘤が発生する原因となる。
静脈瘤がある場合には注意を要する。
小伏在静脈は外側頭管において、膝窩に入り大腿後面を下降する大腿膝窩静脈と合流しさらに深部にある膝窩静脈に流入する。
膝窩は筋肉に囲まれるくぼみで脂肪組織で柔らかく圧力が少ないので静脈瘤ができやすく出血した血液がたまりやすくアオタンができやすい。
15㎜深度では膝関節となる。
委中は膝窩動脈や小伏在静脈等太い血管があるためリスクを避けるため委中上方2 3横指の上委中を用いる。
内出血が少なく委中と同様の響きが出せて効果的です。
太い神経の走行している部位に刺鍼する場合にはできるだけ細い鍼を用いる。
鍼通電治療は避ける。
脳卒中による下肢麻痺や知覚麻痺等既に起きている場合には切鍼予防のため太い鍼を使うことも必要です。

2009年8月31日 (月)

梁丘穴(りょうきゅうけつ)

胃経のツボで膝の近くにあり下痢止めや膝疾患に用います。
大腿部は皮下組織が厚く5㎜程度の刺鍼ではリスクは低い。
膝周りは日常生活やスポーツで直接肌を出したり地面に触れたりするので不衛生になりやすいので刺鍼前の局所消毒は丁寧に行う。
切皮程度の刺鍼や円皮鍼や皮膚接触鍼などの弱い刺激でも皮膚の緊張がとれ柔軟性が得られやすい。
15㎜深度でもまだ皮下脂肪層が大腿筋膜上を十分覆っている。
しかし、5㎜程度で確認されたような比較的隔壁の多い脂肪組織ではなく柔らかい脂肪組織に変わり血管や神経の走行に沿ってまとわりつくような状態になっている。
膝蓋部に近い部位の大腿筋膜は比較的堅い組織ですので、排用性萎縮を起こしている身体でなければ、刺鍼の際に抵抗をかんじる。
深度10㎜〜20㎜程度で皮下組織を抜け外側広筋の筋膜に到達する。
筋膜を貫くときに軽い痛みや響きが起こることがあり、その響きにより筋肉の反射性収縮が起きることがある。
大腿四頭筋の収縮力は強く細い鍼の場合抜鍼困難や折鍼の危険もあるので筋内刺鍼を考えるなら直径20㎜程度の鍼を使用する。
外側広筋の深部には中間広筋が走行している。
中間広筋は体表からは触れることはできないが、梁丘(りょうきゅう)に深刺すると外側広筋を貫通し中間広筋に刺入することができる。
大腿部は深刺すると内出血しやすいのであらかじめ説明が必要である。

2009年8月 3日 (月)

陰谷穴(インコクケツ)

11㎜深度では、関節内刺鍼になるため深刺は危険である。
通常、委仲も含め刺鍼深は10㎜程度まででしょう。
膝関節における化膿性関節炎は激痛を訴えるばかりか運動障害を引き起こしQOLの低下を引き起こす。
陰谷穴直近に圧痛が顕著でも

この経穴のみを主治穴とせず、周囲の内膝眼(ないしつがん)陰稜泉(いんりょうせん)曲泉(きょくせん)膝関(しつかん)もあわせて用いることで、
総合的に刺激量を調整したほうがいい。

2009年6月 8日 (月)

足三里

足三里への刺鍼によって胃の働きが高まるのは、皮膚への刺激が上脊髄反射として迷走神経胃枝の活動を高めると考えられている。
心拍数減少、血圧下降等も実験で確認されている。
しかし、足三里への刺鍼は胃の活動を高めることから食欲不振や消化不良には良いが胃痙攣等に対しては逆効果になる恐れがある。
胃の過活動に対しては中カン等が良い。
腹部への刺鍼が交感神経胃枝の活動を高め胃の働きを抑制するためです。
足三里が万能穴と言われても考慮なしに使うことは避けるべきです。

2009年3月27日 (金)

Asoに対する鍼治療の考え方

神経血流の改善や抹消循環の改善、それに伴う血管を拡張させる化学物質であるサブスタンスPやCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)の発生が報告されており、臨床的には、局所皮膚血流や筋肉循環改善等の改善効果も認められている。また、下肢の鍼通電刺激はVECF(血管内皮細胞増殖因子)の産生を促進するとの報告もあり、治療により側副血行路の発達の可能性も期待できる。

2009年2月24日 (火)

鍼による脛骨神経刺激

脛骨神経刺激は、委中を刺入点とする。
脛骨神経の確認法は、ベッド上で股関節、膝関節屈曲位で、足関節背屈をすると、膝裏の中央に脛骨神経が線状に現れます。
指で圧迫・揉捻すると下腿から足裏にかけて響きが得られます。
鍼治療はその周辺に施し、寸3ー2・3番で1〜2㎝刺入します。
下腿後側から足底に響き感が得られれば目的の部位に刺入したことになります。
承山とクリップを結んでパルス通電することで足関節の底屈がおこります。
通電刺激が苦痛の場合には置鍼で対応します。

2008年4月17日 (木)

モートン病

末梢神経絞扼障害の一つで40〜50歳代女性に多く足の第三・四指つけねの足底側にしびれと痛みを感じる。パンプスハイヒールなどによる総底足指神経の圧迫により発症し痛みは耐えがたい激痛であることが多い。まれに足部より上行し足関節から下腿まで痛みを感じることがある。モートン病の絞扼部位の圧痛点を正確に確認して治療する。中足骨骨頭部間に圧痛と硬結が認められることが多く、朝、起床時の痛みと30分以上の歩行で痛みを訴えることが多い。寸3ー2で足背に1.5〜2センチの刺入で10分程度置鍼すると痛みが改善する。幅広の靴をはくことも大切です。

2008年3月26日 (水)

リウマチ(足)

リウマチに対する鍼灸手技療法と言うのは、関節の痛みやこわばりを軽減して血行を改善し精神的な安定も得られるため基礎療法として有効な治療手段と考えられます。
現状の薬物療法に鍼灸治療を併用することで、薬物療法だけよりも有意に関節の腫れや痛み上肢機能や歩行機能などの日常生活動作の改善などQOLの改善を認めています。

リウマチの足指、足関節というのは外反母趾そして偏平足そして外反足と多くそれらの変形によって足の裏の関節にできやすいのですけれども、タコ、魚の目なども起きやすく日常生活を著しく低下させていきます。
早期から鍼灸治療をして痛みを軽減して変形を予防していくことが重要で、治療目的としましては、足関節にある距腿関節の柔軟性の確保や足関節の内側にあります三角靭帯の機能維持など足関節の安定を図ることが重要だと思います。
足関節の内果を滑車として使っている筋肉が、後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋などです。
リウマチになりますと、これらの筋肉の緊張や逆に弛緩が起こると内側の三角靭帯の機能異常を呈してきますので外反足などの機能異常などを起こしてきます。
したがって、内果の周辺にある経穴の大渓や照海に圧痛があることが多くあります。
大渓は腎経の原穴で、内果の最もとがったところの高さで内果とアキレス腱との間で後脛骨動脈の拍動が触れる場所に当たります。
照海は内果の直下一寸すぐ下に当たります。圧痛が多くあることが多いですのでそういうところに治療をします。
外果を滑車として利用している長短腓骨筋も機能異常を起こしやすい為外果の周辺にある膀胱経の崑崙や申脈(しんみゃく)にも圧痛が認められ鍼治療を行います。
崑崙の位置は、外果の最もとがった位置で外果とアキレス腱の間にとります。
申脈は外果の直下5分のところにあり長短腓骨筋が外果を回って走行している場所に当たります。
まずは、痛み、そして足関節の柔軟性を確保するということで、リウマチの早期は、柔軟性が落ちてきたり体重がのったときに痛みが強くなる為にそれらをできるだけ軽くしていこうということが目的となってきます。
具体的にはアーチの確保や足関節の固定とかを目的とし、治療としては、三角靭帯に対しては後脛骨筋、長指屈筋、長母指屈筋の治療、距腿節に関しては、長短腓骨筋の治療をしてある程度筋の機能を高めてから関節のストレッチをしていくということになります。
リウマチは、早期から進行期になってきますと外反母趾とか偏平足になる方が多くアーチがなくなってきます。
外反母趾というのは、中足指節間関節の滑膜腫脹と母指外転筋や短母指屈筋の機能低下が認められるため外反母趾になりやすい。
外反母趾に関しては、足の裏の母指丘筋3つ、一番内側の母指外転筋(母指の中足指節間関節を屈曲して外転)、短母指屈筋(母指指節間関節の屈曲をする筋)母指内転筋が母指丘筋で中足骨の骨頭を中心に3つの母指丘筋がバランスを保ちながら安定に関与しているのですけれども、中足指節間関節の炎症が起こってきますと指骨の外方偏位を起こしまして母指外転筋が外旋させる作用を失って内側四指のほうに母指が引っ張られて外反母趾の変形が起きてきます。
できるだけ早いうちから短母指屈筋の機能低下を高める目的で、母指指節間関節にはお灸で刺激しまして外転筋などには、散鍼や小児鍼でフレアー現象が起こるくらいですけれども痛みの域値を変化させて変形防止に努めます。
偏平足に関しても早期や進行期に起き易いので、鍼灸治療も含めて薬局などに売っている外反母趾防止グッズとか、偏平足予防足底板などを利用してアーチの確保をしていくことが重要です。
足は身体の体重が前部かかってくる為に足指や足関節の柔軟性やアーチの確保を維持することはお客さんのQOLを向上させるのにとても重要です。
距腿関節の柔軟性の維持、三角靭帯の機能回復のため内果外果の周辺の経穴に寸3の2番くらいで1cm程度刺入し、その施術後他動運動で関節稼動域訓練や距腿関節の引き伸ばしを行い距腿関節の柔軟性や三角靭帯の機能維持や外反足の予防をはかるといいようです。
お灸や散鍼での足底腱膜部への刺激は足の裏でのやけどができますとなかなか治りにくいので火傷がおきないお灸にすることと魚の目の上にお灸の刺激を行うと軽減する場合がありますのでそういう場合には少し熱いお灸でもいいと思います。
進行期から晩期の炎症がある程度落ち着いてきて、機能障害の程度が強くなってきたときには、今までの治療に、足指の屈曲抵抗運動をおこない足指の屈曲筋の筋力維持に努めるといいと思います。
靴のことですが、以前は病院で見た目の悪い靴であまり利用されないことがあったのですが最近では靴屋さんでオーダーメイドの足裏のアーチを確保するような気を使った靴も作ってくれるらしいし、スポンジクッションがきちんとあるような靴を作ってくれますので、そういう靴を利用しながら鍼治療を継続していくことが重要だと思います。

より以前の記事一覧